ジャスミンの香りが入った香水はたくさんあります。さすが、世界三大フローラル!フローラルの香水にはなくてはならないアイテムと思います。シプレ系に分類される香水にジャスミンが入るのは当たり前なところもあるので追いきれません。以下に挙げたもののほかにも有名な香水があるとは思いますが、すべてはとても無理なので、手持ちのものと調べられた範囲のものを掲載しました。ジャスミンが主役でないものも含まれますのでご了承ください。(ジャスミンはシプレ系※のフレグランスに多いです。※トップがシトラス、ミドルがフローラル、ラストがウッディに変化する香水。)
クレオパトラも好んだと言われているジャスミンは太古の昔から使用されており、当時は花びらをオイルにつけ、香油として楽しんだそうです。
ジャスミンの香りはリラックスタイムにも。リラックス用の香りによくラベンダーも用いられますが、そちらは香水では男性用に調香されたものが多く、フゼア系と呼ばれるものの中に多いです。(ラベンダーはまとめ途中です。)
日本に自生するジャスミンの仲間の代表はこの「テイカカズラ」です。
我が家にもジャスミンがいるのですが、花の写真を探すもなくて、まさかの画像無し事態となりました。来年しっかり撮影したいと思います。
ここで、調べていたら面白い記事がありました。インドールとスカトールについてです。ジャスミンやイランイランには多くのインドールが含まれているとのこと。常識なのかもしれませんが私は今まで知らなかったので驚きました。ある香水を試香したときに、陰の方の匂いがしました。なぜ香水に?と、その時とても不思議だったのですが、その謎が解けました。その香水は、フローラルではなく、シトラス系のフレグランスでした。おそらくは香水自体が古い、または何かほかの原因で、バランスが崩れたり、変質したりが原因だったのではないかと思います。(私は最初にムエットで試します。体に不都合が出なければその後、肌につけて一日観察しています。)新鮮なものを香らせていいただくことは大事なことだと思います。しかし、こうして劣化の早いフレグランスも存在するのだろうなぁということがわかり、そのような匂いの出るフレグランスは購入しない方がよいだろうと思いました。昨今はいろいろなジャンルの香りが存在するので意図した香りの場合もあるかもしれないですけれど。
🌸 | シャネル | アリュール | EDP EDT | フランス | ジャック・ポルジュ |
1996年 |
🌸 | シャネル |
<チャンス> オーフレッシュ |
EDP EDT | フランス | ジャック・ポルジュ |
2023年 2007年 |
🌸 | ゲラン | サムサラ | EDP EDT | フランス | ジャン・ポール・ゲラン | 1989年 |
🌸 | クリスチャン ディオール | ミスディオールブルーミングブーケ | EDT | フランス | フランソワ・ドゥマシー | 2014年 |
🌸 | クリスチャン ディオール | グリ ディオール | EDP | フランス | フランソワ・ドゥマシー | 2018年 |
🌸 | エルメス | 李氏の庭 | EDP | フランス | ジャン=クロード・エレナ | 2015年 |
🌸 | メゾン フランシス クルジャン |
バカラ ルージュ540 |
EDP | フランス | フランシス・クルジャン | 2016年 |
※ジャスミンのフレグランスは「ジャスミン<1>」に、現在まとめ中です。
「ジャスミン<2>」では、ジャスミンが入った「シプレ」、「フローラル」、「ホワイトフローラル」などのカテのフレグランスをご紹介します。
🌸【保有・試香】
🌸シャネル アリュール EDP EDT フランス 調香師:ジャック・ポルジュ 1996年
この香りは、ピラミッド型ではなく、6面にカットされた宝石、または万華鏡にたとえられています。1:シトラス、2:フルーツ、3:フローラル、4:ウッディ、5:オリエンタル、6:アニマリックと香料のカテゴリーのほぼ全部入りとのことで、纏った人の状況や環境によって香り立ちが違う設計になっているそうです。私は、こちらは初め気に入ってつけていましたが、次第に強さに負けて、特別な日や外出に使用することとしました。自分より香りの方が立つということですが、香りが周囲に無言でコミュニケーションをとってくれるのはありがたいかもしれません。
トップ:レモン ベルガモット マンダリン ピーチ パッションフルーツ
ミドル:ジャスミン スイレン ハニーサックル フリージア マグノリア ピオニー
ラスト:サンダルウッド ベチバー バニラ パチョリ アンバー
🌸エルメス 李氏の庭 EDT 調香師・ジャン=クロード・エレナ
中国の庭園。池、ジャスミン、スモモや金柑の木、竹林の香りのイメージだそうです。金柑のさわやかな香りにジャスミンの花の香りが重なって、繊細なハーモニーを奏でていました。日本でファンが多いのがうなずけます。私は「ナイルの庭」と「李氏の庭」が季節によってどちらも1位、「ラグーナの庭」が3番目の順で好みです。トップノートが私的には最高です。
ノート:ジャスミン ベルガモット 金柑
🌸シャネル <チャンス> オーフレッシュ EDP(2023年) EDT(2007年) フランス 調香師:ジャック・ポルジュ シプレ
私は2023年発売のEDPを使用していますが、ベースに安定感のあるウッディノート。トップはきらめくシトロンでフレッシュ、はじけた後はジャスミンを主とするフローラルが香ります。時間の持ちは最高。最後までさわやかな香りが持続します。計算されつくされた調香の現代的な香水だと感じます。肌にのせても負けることがないです。チャンスシリーズはシャネルの香水の敷居の高い、特に若い世代の入門向けに作られた香水ですが、コンセプトも素敵なので、気に入っています。
「大胆なまでの成功。チャンスは必ずつかむもの。それは喜びを喚起するお守り。」とあります。<「訪れたチャンスをつかんだだけ」。マドモアゼル シャネルは、チャンスをつくるのは自分自身であり、真のチャンスは自分の中にあることを知っていました。>あやかりたいものです。
EDT(2007年):トップ:レモン シダー ミドル:ピンクペッパー ジャスミン ウォーターヒヤシンス ラスト:チークウッド アイリス アンバー パチョリ ベチバー ホワイトムスク
🌸クリスチャン ディオール ミス ディオール ブルーミング ブーケ EDT 調香師:ルイーズ・ターナー 2014年
マンダリン、ベルガモットやピーチ等フルーティーでフレッシュな香りがしたと思うと、ジャスミンやピオニー、ローズの華やかなフローラルな香りが立ち上がり、完璧な香り。誰もがとりこになる香りです。
トップ:マンダリン ベルガモット ミドル:ピオニー ローズ ジャスミン アプリコット ピーチ ラスト:ホワイトムスク パチョリ
🌸クリスチャン ディオール グリ ディオール EDP フランス 調香師:フランソワ・ドゥマシー 2018年 フローラルシプレ
グリ=グレーはクリスチャン・ディオールのアイコニックカラーとのこと。甘くてドライな香り。甘さはバニラかと思いました。ノートにある個々の香りは、ほかの香水でもたくさん扱われていますが、この香りはちょっと違います。たとえて言うなら、水色やピンク、薄紫等、色々な色の絵の具を混ぜて、サンダルウッド(白)でのばした色=灰色・グレーに感じます。サンダルウッドのせいでしょうか、私はオリエンタルにも思う。ジャスミンが入っていますが、全く別なコンセプトの香水だと思います。持続時間は長く、最後はサンダルウッドが肌を染めて残ります。
シングルノート:ベルガモット パチュリ ジャスミン ローズ シダー アンバー サンダルウッド オークモス
🌸イブ サン ローラン モン パリ EDP ホワイトフローラルシプレ
「恋」を表現した香り。香りの持続時間は5時間前後と長め。かなり強い香水だと思います。
トップ:ストロベリー ラズベリー ベルガモット ペアー ミドル:オレンジフラワーアブソリュ ジャスミンサンバックアブソリュ ホワイトピオニー ダチュラ ラスト:パチョリ ホワイトムスク アンバー
ーーーー
🌸メゾン フランシス クルジャン バカラ ルージュ540 EDP
メゾンバカラの誕生250周年を記念して作られたフレグランス。コレクション向けと思います。
トップ:サフラン ジャスミン ミドル:アンバー アンバーグリス ラスト:モミ シダー
🌸ゲラン サムサラ EDP フランス 1989年 調香師:ジャン・ポール・ゲラン
サンダルウッドとジャスミンによるエキゾチックな香り。サムサラはサンダルウッドの名香のイメージですが、こちらに入れました。(おそらくサンダルウッドのページは作らないと思われるので。)こちらもコレクション用かなと思います。
トップ:ジャスミン イランイラン ピーチ ベルガモット レモン ミドル:アイリス ジャスミン ナルシス イリス ローズ ヴァイオレット ラスト:サンダルウッド アイリス トンカビーン バニラ アンバー ムスク
✿【未確認】
<シャネル>
✿シャネル チャンス オー タンドゥル EDT EDP フランス 2010年 調香師:ジャック・ポルジュ
優しさにあふれた柔らかい女性を表現。多くの人に好まれる親しみやすい香り。
トップ: グレープフルーツ マルメロ ミドル:ジャスミン ヒヤシンス ラスト:ホワイトムスク アイリス シダー アンバー
✿シャネル ガブリエル シャネル オードゥ パルファム (ヴァポリザター) EDP フランス 2019年 調香師:オリビエ・ポルジュ
4つの白い花々を調合し、一つのホワイトフラワーとして誕生させた。「自ら運命を切り開いていく、輝きに満ち溢れた現代女性を応援する香り。」
トップ:シトラス プチグレン ブラックカラント レッドフルーツ ピーチ ミドル:チュベローズ ジャスミン イランイラン オレンジブロッサム ココナッツ ラスト:サンダルウッド ムスク バニラ
<クリスチャン ディオール>
✿クリスチャン ディオール フォー エヴァー アンド エヴァー EDT フランス 調香師:ジャン=ピエール・ベソワール 2006年
瑞々しく、軽やかなジャスミン香水で、石鹸のような清潔感。”永遠の愛を約束する香り”をコンセプトに製作。花の香料のみで構成されている。
トップ:フリージア アイビー ジャスミン ミドル:アーモンド(花) ローズ ゼラニウム ラスト:ムスク バニラ ナツメグ
ーーーーー
✿パルル モア ドゥ パルファム ガーデンズ オブ インディア EDP 調香師:ミシェル・アルメラック フローラル
完成まで20年。インド産の厳選された香料が注ぎ込まれた作品。美しいインドのガーデンの中へ。
ノート:チュベローズ サンダルウッド ジャスミン
✿ジェイセント 恋雨 EDP FF
雨が降り出す前に香るマンダリンとカシス、ふりだした雨とマグノリアとバイオレット。雨をテーマにした香り。
トップ:ピーチ ベルガモット レモン カシス アップル ミドル:ジャスミン ローズ マグノリア スミレ ラスト:シダー ムスク オークモス
✿メゾン マルジェラ フラワー マーケット EDT 調香師:ジャック・キャバリエ 調香師:マリー・サラマーニュ フローラル
パリのフラワーマーケットのデリケートな香りを再現。
トップ:フリージア グリーン ミドル:チュベローズ ジャスミン ローズ ラスト:ピーチ オークモス シダー
✿バイレード フラワーヘッド EDP 調香師:オリビア・ジャコベッティ ジェローム・エピネット 2014年 フローラル
インドの伝統的な結婚式からインスパイアされて作られた香水。結婚式ではいたるところに花が飾られ、頭は大きなレイで飾り、新郎新婦が互いの敬意を表すために交換し合うそうです。
トップ:アンジェリカシード リンゴンベリー シシリアンレモン ミドル:デューイチュベローズ ローズペタル ワイルドジャスミンサンバック ラスト:フレッシュアンバー スエード
✿コスメデコルテ キモノ キヒン EDT 調香師:デルフィーヌ・ルーボー フローラルシプレ
トップは菖蒲とベルガモットの香りがフレッシュに広がり、その後ジャスミンがアクセントとなって香る。
トップ:ベルガモット マンダリン グレープフルーツ レモン ピーチ ミドル:ジャスミン アヤメ ローズ ラスト:サンダルウッド パチュリ ムスク バニラ
✿カルトゥージア ジェルソミーニ ディ カプリ EDP 調香師:ルカ・マフェイ フローラル
カプリ島に咲く花々・特にジャスミンを表現した香り。
トップ:ジンジャー ベルガモット オレンジ ピンクペッパー レモン ミドル:ジャスミン オレンジブロッサム イランイラン ローズ ラスト:アンバー バニラ ラブダナム カシミア ムスク
✿ルイ・ヴィトン ウール ダプサンス EDP 調香師:ジャック・キャバリエ 2020年 フローラル
1927 年ルイ ヴィトンの最初の香水「Heures d’Absence(余暇の時間)」の名を受け継いだフローラルブーケ。ヴィトン家が20年代にセーヌ・エ・マルヌ地方に所有していた別荘にちなんで命名。瑞々しい花々をふんだんに使用。
ノート:ミモザ(タヌロン産 グリーン系パウダリーノート) ジャスミン(グラース産) ジャスミンサンバック(中国産)ローズ ペルーバルサム(バニラのような香り)サンダルウッド ムスク
✿ル ラボ ジャスミン 17 EDP 調香師:モーリス・ルーセル フローラル
「ジャスミンのナチュラルな香り。シンプルでありながらユニークで魅惑的なフローラルインパクトの香調。」とのこと。
ノート:オレンジブロッサム ジャスミン オレンジ(ビターオレンジ) ネロリ バニラ ムスク